【WBS】2017/11/10金‐6兆円の経済効果も… TPP11 なぜ合意しなかった?
きょうベトナムで開催予定だったTPP11の首脳会合が、急遽延期となりました。前日に、「閣僚間では大筋合意の共通認識が出来た」と茂木経済再生担当大臣は述べましたが、カナダは「首脳レベルでは合意出来る段階にない」としました。安倍総理はカナダのトルドー首相と会談をし、TPP11の合意を促しましたが、折り合いはつかなかったと言います。TPP11によってトランプ政権にプレッシャーを与え、アメリカにTPPへの復帰を促そうという日本の戦略は足踏みを余儀なくされそうです。日本にとってTPP11のメリットは、関税撤廃によって輸入品の価格が安くなることや、自動車などの輸出が増えること。外資規制の緩和や電子商取り引きのルール整備など、ビジネスルールが統一されることで、海外進出がしやすくなることがあります。さらに今後、他の国との通商を進める上でのテコになるといいます。
【輸出力強化戦略】
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/nousui/pdf/nousui1.pdf
日本の農林水産品の輸出額1兆円達成という目標(2020年までに)の前倒しを
実現するために
1.市場を知る、市場を耕す(ニーズの把握・需要の掘り起し)
2.農林漁業者や⾷品事業者を、海外につなぐ(販路開拓、供給⾯の対応)
3.⽣産物を海外に運ぶ、海外で売る(物流)
4.輸出の⼿間を省く、障壁を下げる(輸出環境の整備)
5.戦略を確実に実⾏する(推進体制)
以上5軸の戦略骨子を農林水産省中心にまとめました
3.の物流カテゴリーで沖縄県の那覇空港を拠点化の一つにする旨も
盛り込まれています
<農林水産品輸出額>
2014年→6,117億円
2015年→7,451億円(前年比121.8%)
2016年→7,503億円(前年比100.7%)
一方、結果ですが2016年は期待をよそに輸出額が延び悩みました
TPP11の早期合意と
RCEPに期待し、沖縄経済にも是非波及して欲しいところです